荷重移動とタイヤのグリップ使用状況を別個に考える
あなたは、タイヤグリップと荷重移動を別々にイメージ出来ていますか?
ドラテク本やモータースポーツ雑誌のドラテク特集をご覧になる方にはお馴染みの摩擦円(フリクションサークル)がありますが、この摩擦円というものは、名前からするとタイヤのグリップを表すもののはずですが、多くの場合、車の前後左右どちらに荷重が掛かっているかを表すものとしても使われています。
日本でも外国でも殆どの場合、グリップだけをイメージ出来ている人タイプと、荷重移動だけをイメージ出来ている人タイプに分かれます。
荷重移動とタイヤグリップの変動は切っても切れないものですが、安全かつ速く、そして安定感を持って高度なレーシングドライビングを行うためには、荷重がどこに掛かっているかという感覚と、各タイヤのグリップを感じる感覚を、混同させる事無く、それぞれを高次元で持つ必要があります。
タイヤグリップをイメージ化する方法はいくつかあると思いますが、私の理論では摩擦円を使いません。タイヤグリップと荷重移動を別個に考えるためです。
更に詳しい説明については、書籍「レーシングドライビング」にてご確認頂きたいと思います。
モータースポーツで一番大切なこと
01 脳と体の時間差
02 体と車(タイヤ)の距離
03 目から得る情報
04 心と体の葛藤
05 座席ポジション
06 タイヤグリップをイメージ化する
07 荷重移動のイメージ
08 スキッドとは
09 直線で過ごす時間
10 「最速のコーナーリング」と「最速のストレート」
11 コーナーにおけるドライバーの作業
12 バランススロットル