中納 徹 著 究極のドラテク本 レーシングドライビング 07

前後左右、様々な荷重の載り方をイメージする

走っている車には、ドライバーからの入力やサーキット(道路)の形状などの影響で様々な方向へ荷重が掛かり、その荷重は常に変動しています。

直線で真っ直ぐに加速している時は左右後輪に荷重が載り、直線で一定速度で走る時は前後左右輪にその車で停車中に掛かるイニシャルバランスの荷重が載り、直線で真っ直ぐの状態でアクセルを離す(もしくは戻す)かブレーキを踏むと左右前輪に荷重が載り、減速をしながら左コーナーへハンドルを切り始めると右前輪に一番荷重が載り、左コーナー旋回中に一定の速度を保つと右前後輪に大きな荷重が掛かり、そこから加速を始めると右後輪に一番荷重が掛かります。

荷重とタイヤグリップを別個に考えておく事が重要ですので、現時点では荷重というものは常に変動するものだという事をイメージするだけに留めて下さい。

モータースポーツで一番大切なこと
01 脳と体の時間差
02 体と車(タイヤ)の距離
03 目から得る情報
04 心と体の葛藤
05 座席ポジション
06 タイヤグリップをイメージ化する
07 荷重移動のイメージ
08 スキッドとは
09 直線で過ごす時間
10 「最速のコーナーリング」と「最速のストレート」
11 コーナーにおけるドライバーの作業
12 バランススロットル