サーキット初心者必見!車で初めてサーキットを走るために知っておきたい8つのこと 第3回 「アウトインアウトのコツは?」

サーキットマップやYouTubeで予習をする

まずは事前の予習をしましょう。

サーキットマップを入手して、初めて走るサーキットのレイアウト、形状を事前に調べる

YouTubeで車載動画を見つけて事前に視聴する

などの方法で、実際にサーキットを走行する際のイメージを沸かせる事で

アウトインアウトのライン取りを何となくイメージできます。

直線でサーキットの真ん中を走ってしまうことの防止法

*注意 後方から速い車両が迫っていることもあります。サーキット走行ではミラーを使って後方の状況も把握するようにしましょう。特にサーキット初心者や経験が浅いうちは、追い抜かれそうな時は道を譲ろうとし過ぎるあまりに唐突な動き(急激な減速や進路変更)をしがちです。唐突な動きは出来るだけ控えましょう。多くの場合は、後方から迫りあなたを追い越す側の車、ドライバーが上手く抜いて行ってくれるはずです。走行会やサーキットの追い越し、追い越されルールを厳守して気をつけましょう。

サーキット初心者やサーキット走行の経験が浅い方の悪いクセで非常に多い事のひとつとして

サーキットの直線(ストレート)でコースの真ん中を走る、があります。

そのストレートの終わりに右コーナーがあるのならば、原則、直線では左端の方
そのストレートの終わりに左コーナーがあるのならば、原則、直線では右端の方を走りましょう。

ストレートでコースの端を走る一番のコツは、そのストレートの手前のコーナーを脱出する際に、しっかりと行きたい場所を目で見る事です。

ストレートを走行中も、眼前に広がるサーキットのどの辺りを目指して走るのかを自身の目で見る事が非常に大切です。

クリッピングポイントに付けない時の解消法

あきらかにオーバースピードでクリッピングポイントに付けない場合は、コーナーを曲がろうとする前にもっとスピードを落とすようにする必要がありますが

速度はそれなりに良いところまで落とせているにもかかわらず、クリッピングポイントに付けない方が非常に多いです。

その理由は… そうです、ご想像通りです。クリッピングポイントをしっかりと目で見れていないのが原因であることが殆どです。

どの辺りからクリッピングポイントを見始めるとよいのかと言いますと

前回の第2回 「タイヤと路面の関係 レーシングラインの基本」で出てきたBP(ブレーキングポイント)を過ぎた直後から見始め、

CP(クリッピングポイント)に付く、もしくは付けそうだなという時点まで見続けるという感じです。

*注意 ただし、サーキット走行ではドライバーへ確認させるべく各オフィシャルの方がマーシャルポストで様々な旗を振る事がありますので、あなた自身と周りの参加者のためにも、しっかりと旗の確認を行える余裕が必要です。クリッピングポイントだけを見つめ続けると視野が狭くなりますので、周りの状況を把握するためのワイドな視線も持つことで十分に注意しましょう。

コーナー出口でコース幅を使い切る方法

サーキット初心者や経験の浅い方では、コーナー出口でコース幅を使い切れない場合が多いです。

ここまで来ましたら言うまでもないですね。そうです、コーナーの出口、前回の第2回 「タイヤと路面の関係 レーシングラインの基本」で出てきたEP(エグジットポイント、コーナー出口)をしっかりと見れていない事がその原因です。

どの辺りからEP(エグジットポイント、コーナー出口)を見始めると良いのかと言いますと

CP(クリッピングポイント)に付く、もしくは付けそうだなという時点の場合が多いです。

コーナーによってはCP(クリッピングポイント)のだいぶん手前からEP(エグジットポイント、コーナー出口)にも視線を送る方が良い場合があります。

サーキットでは普段の街乗りに比べて走行中の速度域が高いので、普段よりも1から1.5ステップ先を見るイメージを持ち、

行きたい場所へ向かって1点集中する視線と、周りの状況を見るワイドな視線をバランスよく持つことが非常に重要です。

サーキット初心者必見!車で初めてサーキットを走るために知っておきたい8つのこと 第3回 「アウトインアウトのコツは?」は以上になります。

次回は サーキット初心者必見!車で初めてサーキットを走るために知っておきたい8つのこと 第4回 「ブレーキング」 になります。

良いレーシングドライビングライフを!!